世界人口が80億人を超える　世界第3位のアメリカは2050年に4位になる見通し

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国際連合の経済社会局とUNFPA(国連人口基金)は15日、ニューヨークの国連本部で会見を開催。世界人口が80億人を超えたと発表し、今後の予測について見解を述べました。
現在、人口が多い国のランキングは以下の通りです。　※国際連合調べ(2022年7月)
2022年の人口ランキング
1位：中国　14億2,600万人
2位：インド　14億1,200万人
3位：アメリカ　3億3,700万人
4位：インドネシア　2億7,500万人
5位：パキスタン　2億3,400万人
6位：ナイジェリア　2億1,600万人
7位：ブラジル　2億1,500万人
8位：バングラデシュ　1億7,000万人
9位：メキシコ　1億2,700万人
10位：日本　1億2,400万人

人口が最も多い地域は東・東南アジアの23億4,000万人、次点の中央・南アジアは20億7,000万人で同地域のみで世界人口の約55％を占めます。サハラ砂漠以南のアフリカ地域は11億5,000万人で、北米とヨーロッパの合計は11億2,000万人となりました。
国別のトップは中国で、2位インドとの合計は世界人口の35％に上ります。インドは来年にも中国の人口を抜いて世界最多になると見られ、2028年には15億人を超えると予想されます。
国連が発表した各国における2030年の予想人口は以下の通りです。
2030年の人口予想ランキング
1位：インド　15億2,800万人
2位：中国　14億1,600万人
3位：アメリカ　3億5,600万人
4位：インドネシア　2億9,500万人
5位：ナイジェリア　2億6,300万人
6位：パキスタン　2億4,500万人
7位：ブラジル　2億3,000万人
8位：バングラデシュ　1億8,600万人
9位：メキシコ　1億4,800万人
10位：ロシア　1億3,900万人
15位：日本　1億1,700万人

総人口は2037年頃に90億人を超え、2058年頃に100億人に到達すると国連側は説明。以降は出生率の低下などで横ばいが続き、2100年は104億人に上ると予想されます。
2050年の予想人口は以下の通りです。
2050年の人口予想ランキング
1位：インド　17億500万人
2位：中国　13億4,800万人
3位：ナイジェリア　3億9,900万人
4位：アメリカ　3億8,800万人
5位：インドネシア　3億2,200万人
6位：パキスタン　3億1,000万人
7位：ブラジル　2億3,800万人
8位：バングラデシュ　2億200万人
9位：コンゴ　1億9,500万人
10位：エチオピア　1億8,800万人
18位：日本　9,700万人

国連側は会見で、「人口増加の背景にある乳幼児死亡率の低下や、途上国における衛生状況の改善を心から嬉しく思います」とコメント。一方で急激な人口増加は貧困・飢餓・栄養失調を引き起こし、保健制度や教育の普及に滞りが生じるなど課題点も指摘しました。アントニオ・グテレス事務総長は、「持てる者と持たざる者の間に横たわる大きな溝を埋めない限り、国際社会における緊張と不安は常に続きます。食料危機と紛争を未然に防ぎ、世界で拡大する貧富の差を解消することが喫緊の課題です」と述べました。
また、人口の増加は貧しい国に集中しており、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国が著しいと説明。人口の増減に関わらず、全ての国民が質の高い生活を送れるよう配慮と協力が必要と訴えました。

参考元：Cable News Network、United Nations(PDF)