ハワイ島「マウナ・ロア」で2度の大きな地震が発生 最大マグニチュード5.1を観測

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ハワイ島「マウナ・ロア」で2度の大きな地震が発生 最大マグニチュード5.1を観測

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現地時間14日朝、ハワイ島の活火山「マウナ・ロア」周辺で2度の大きな揺れを観測。今後も余震が続く恐れがあるとして、ハワイ気象当局およびHVO(火山観測局)は市民に対し警戒を呼びかけています。
1度目の揺れは24秒間続き、マグニチュード4.6を観測。間もなく余震とみられる2度目の揺れが発生し、最大マグニチュード5.1を観測しました。この地震による影響で周辺のパハラ地区は一時停電となり、町唯一のスーパーマーケット「ミズノ・スーパーレット」では棚から商品が落下して床に散乱。公共施設の天井が崩落する被害も発生しましたが、現在のところ大きな事故やけが人は報告されていません。
スーパーマーケットの従業員は、「地震の発生と同時に店内が大きく揺れ始め恐怖を感じました」とコメント。現在は発電機で電力をまかなっており、乱雑した店内を清掃し営業を続けるとしています。
また、カウ高校およびパハラ小学校のシャロン・ベック校長は、「棚から本が落ちてコンピューターが床に叩きつけられ、画面が損傷するなど被害は甚大です」と状況を説明。揺れが落ち着いた後、安全のため生徒を教室から校庭に避難させたと述べました。
HVOのホン博士は今回の地震について、「断続して揺れが続き、通常よりもはるかに長く激しい振動を感じました。地底マグマの活発化など推測される原因を調査し、危険の予兆が観測された際は避難勧告の発令が必要です」と指摘。州政府および気象当局と連携し、適切な対策を講じるとしています。
一方のミッチ・ロス市長は周辺住民に対し、「身の安全を守り落ち着いた行動をお願いします」とコメント。溶岩の流れを十分に注視し、あらためて付近の避難場所を確認するよう呼びかけました。
マウナ・ロア(標高4,169メートル)は世界最大の活火山として知られ、海面下を含む山岳全体の体積は約75,000 km3に及びます。火山は少なくとも70万年間にわたり噴火を続け、30~40万年前に海面を越えて隆起(りゅうき)しました。直近の噴火は1984年3月24日から4月15日にかけて発生。これまでに30回を超える噴火が確認され、1926年と1950年には複数の町を壊滅させた大きな被害が報告されています。
マウナ・ロアを含むハワイ島の火山に関する警戒情報は、ハワイ郡防衛局の専用ページをご確認ください。

参考元:HAWAII NEWS NOW