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CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は3日、各国の新型コロナウイルス感染状況に応じた「感染症危険レベル」の発表を終了。正確な評価査定に必要な各国のデータ不足を理由に挙げ、感染状況の改善も考慮したと述べています。
CDCは今年4月に感染症危険レベルの基準を改訂し、最も危険度が高いレベル4は新たな変異株が特定された場合のみ適用すると発表。これまで日本を含む約90か国がレベル3(感染リスクが高い地域)に指定されてきましたが、今後は適用を取り下げるとしています。
アメリカ国務省もCDCの基準に倣い、およそ90か国を渡航警戒レベル3(不要不急の渡航自粛を要請)に指定していましたが同日に解除を表明。ワクチンの普及により、2回以上接種した世界人口がおよそ65%に上った点が背景にあると見られます。
CDCは感染症危険レベルの発表終了について、「今年4月より各国から寄せられる新型コロナウイルス感染状況に関するデータ提供は減少が続いています。明確な基準を策定した一方、情報不足により正確な評価が困難になりました」と説明。今年3月には約120か国がCDCと米国務省のレベル3に指定され、大半の地域が渡航自粛要請の対象となっていました。
東京五輪開催2か月前の2021年5月、CDCは日本を一時レベル4(非常に感染リスクが高い地域)に指定。米国務省もレベル4(渡航中止勧告)とし、各国の五輪選手団や関係者に徹底した感染対策を要請するなど同省の指針が世界から注目されました。
CDCは市民に対し自由な海外渡航を認める一方、引き続き2回以上のワクチン接種と各国が定める感染対策の遵守を呼びかけています。
参考元:REUTERS
更新日 : 2024年4月23日
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