ハワイ州マウイ島の有名ビーチが大規模な浸食被害 海岸線の歩道が一部陥没

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ハワイ州マウイ島の有名ビーチが大規模な浸食被害 海岸線の歩道が一部陥没

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現地時間の9月23日、ハワイ州マウイ島の人気ビーチとして知られるカアナパリの海岸沿いで大規模な地盤浸食が発生。満潮時に被害はピークとなり、DLNR(ハワイ州土地・天然資源局)は付近の住民や観光客に避難を呼びかけました。一部の歩道は陥没し、ビーチに面した木々が海に流されるなど深刻な事態が報告されています。
マウイ島在住のティアレ・ローレンス氏は、今回の浸食被害は過去最大級であるとコメント。波打ち際が歩道に迫る危機的な状況を懸念し、早期解決を望むと訴えました。
ハワイ海洋地球科学技術大学院で学部長を務めるチップ・フレッチャー博士も、自身が観測したなかで最大規模の被害であると指摘。長年にわたる侵食が地盤を弱体化させたと説明し、歩道が崩壊する規模は過去に例がないため強い警戒を示しています。
カアナパリの海岸線には以前から土嚢(どのう)が並べられていますが、およそ20年前に地元ホテルが行った施工であるとフレッチャー氏は説明。週末からの新たな浸食被害により、防波の役目を果たす土嚢は機能していません。温暖化による海面上昇と浸食は今後も避けられないとし、一時的な対策では効果がないとコメント。ビーチの完全修復には最長10年かかると予測しています。
DLNR側は今回の被害について、「海岸沿いに所在する多くの住宅は、州の規則に違反して建てられた物件です。今回の教訓をもとに違法な手続きによって取得した不動産を手放し、数十年前の管理された土地に戻すべきです」と説明。付近住民に避難を呼びかける一方、同じ被害が起こらないよう安全な場所への転居を要請しました。

参考元:HAWAII NEWS NOW