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ニューヨーク州のジェームズ司法長官は21日、トランプ前大統領を提訴したと発表。大統領就任前に経営していた不動産関連企業が不正な金融取引を行っていたとして、トランプ氏の家族を含む関係者に対し政府へ巨額の返還を求めています。
ジェームズ氏は以前トランプ氏が経営していた「トランプ・オーガニゼーション」について言及。2011年から2021年までトランプ氏の年次財務状況報告書を作成する際に、改ざんなど不正行為を行ったと告発しました。さらに、「ニューヨーク州に所在する企業の役員就任を永久に禁止する件や、州内での不動産取得を5年間禁止する一方的な契約条件を提示された」と説明。トランプ氏の財産や企業の資産価値は不正な水増しによるものと述べ、長男のジュニア氏、長女のイバンカ氏、次男のエリック氏らを州最高裁判所に提訴しました。不正な取引で得られた利益はおよそ2億5,000万ドル(約360億円)に上ると推計し、返還を求めて法廷で争う姿勢を示しています。
これに対しトランプ氏はSNSで、「人種差別主義者の司法長官による魔女狩りだ」とコメント。ジェームズ氏を批判し、自身と家族の潔白を証明すると述べました。
再来年の大統領選挙に立候補する意欲を示しているトランプ氏にとって新たな痛手となる恐れがあり、訴訟の行方に関心が高まっています。
参考元:REUTERS
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