西アフリカ・ガーナでマールブルグ病により2人が死亡 接触者100人を隔離

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西アフリカ・ガーナでマールブルグ病により2人が死亡 接触者100人を隔離

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【アメリカ国内の新型コロナウイルス最新情報はこちら】

新型コロナウイルスのパンデミックとサル痘の感染拡大に続き、WHO(世界保健機構)は新たなウイルスに強い警戒を示しています。
WHOは今月17日、西アフリカのガーナで「マールブルグウイルス」の感染者2人を初めて確認したと発表。2人はガーナ南部アシャンティ地方に居住する市民で血縁関係はありません。感染後は発熱・下痢・嘔吐(おうと)などが続き病院に搬送されましたが、症状が悪化し2人とも死亡が確認されました。
さらに、ガーナ保健当局はセネガルの研究所でもマールブルグウイルスが検出されたと報告。およそ100人の市民が濃厚接触者にあたるとして、隔離施設にて健康状態を注視しています。
同ウイルスに感染した患者は「マールブルグ病」と診断され、主にアフリカで生息するオオコウモリ(フルーツバット)を媒介して人間に感染するとWHOは説明。エボラ出血熱と同じ系統のウイルスで、非常に強い感染力が特徴です。激しい頭痛や倦怠感を伴い、これまでの調査によると致死率は88%に上ります。
WHOはガーナで厳格な感染防止対策を行っていると述べる一方、「早期に適切な措置を講じなければ深刻な感染被害が予想される」とコメント。西アフリカの市民と渡航者に対し、強い警戒を呼びかけました。
現時点でマールブルグ病の明確な治療法は存在せず、承認されたワクチンはありません。感染した方は隔離施設にて、点滴や経口水など水分補給を中心とした対処療法が行われます。
ガーナ保健当局はオオコウモリが生息する鉱坑や洞窟を避け、すべての肉製品は十分に加熱して食べるようあらためて市民や飲食店に要請しました。
ガーナでのマールブルグ病の発生は昨年のギニアに続き、西アフリカで2例目となります。ギニアで確認された患者も症状の悪化により入院しましたが、その後死亡が確認されました。
マールブルグウイルスは過去にケニア、ウガンダ、アンゴラ、南アフリカ、コンゴ民主主義共和国でも検出されています。2005年にはアンゴラで集団感染が発生し、200人以上の死亡が報告されました。
なお、アメリカではサル痘の感染者が7月に入り急増し、現時点でおよそ2,000人の症例が確認されています。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)はサル痘の感染拡大に警戒を呼びかけると共に、マールブルグ病の上陸に危機感を持ち適切に対処する必要があると述べました。
アメリカ国内におけるサル痘の感染状況は”【7月19日更新】WHOがサル痘の緊急事態宣言を見送り アメリカ国内は45州1,969人が感染”をご確認ください。

参考元:Cable News Network