アメリカ政府 太平洋の島しょ国キリバスとトンガに大使館開設を表明

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アメリカ政府 太平洋の島しょ国キリバスとトンガに大使館開設を表明

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アメリカのカマラ・ハリス副大統領は12日、太平洋地域の島しょ国であるキリバスとトンガに米国大使館を開設する方針を表明。両国と協議を進め、インフラ整備や経済支援を強化する意向を明らかにしました。同地域での影響を強める中国に懸念が高まるなか、大使館の開設で戦略的に対抗する狙いがあるとみられます。
中国は2018年より太平洋の島しょ地域にて、道路や港湾施設などの整備や投資を含めた支援を展開。キリバスは3年前に台湾と断交して以来、中国との国交を強めてきました。
キリバスは太平洋中部に位置し、赤道に沿った33の環礁と島々からなる共和国です。面積は811km²で人口はおよそ12万人、海が綺麗な小国として知られています。一方のトンガは170を超える南太平洋の島群からなる王国です。島の多くは無人島ですが、美しい砂浜や熱帯雨林が広がる自然豊かな地域としてポリネシア文化を継承してきました。面積は748.5 km²で、およそ11万人の市民が暮らしています。
また、南太平洋のフィジーではオーストラリアや島しょ国などでつくる、「太平洋諸島フォーラム」の年次総会を11日より開催。ハリス副大統領が招待国としてオンラインで出席し、大使館の開設を含む同地域への取り組みを発表しました。ハリス氏は総会で、太平洋諸島の経済発展と自然保護を目的とした支援策を提案。年間6,000万ドルの支援金を提示する一方、海上保安部隊を含む軍の駐留再開を要請しました。さらに、「近年における太平洋諸島は正当な支援を受けていない」と指摘。観光の活性化や外交が有利になるよう支援すると述べ、変革の必要性を訴えています。
バイデン大統領は今年2月、ソロモン諸島に大使館を開設する意向を表明。6月には太平洋地域の島しょ国への支援を強化するため、日本やオーストラリアなど5か国でつくる新たな枠組みの立ち上げを発表しました。

参考元:NBC News