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現地時間の6月27日、メキシコとの国境に近い南部テキサス州内に放置されたトレーラーから46人の遺体を発見。一方で子ども2人を含む16人は意識があり、病院に搬送され治療を受けています。全員がメキシコからの不法移民とみられ、警察は事件に関わった3人を逮捕し運転手の行方を追っています。
アメリカではバイデン政権が発足された当初より、メキシコからの移民が急激に増加しました。特に今年に入ってから不法入国者が相次ぎ、国境を接するニューメキシコ州やカリフォルニア州では治安悪化を招く社会問題となっています。
今回発見されたトレーラーは、テキサス州サンアントニオで数日にわたり放置されていました。近くで働く作業員が、荷台のドアが開いている点を不審に思い警察に通報。中からは助けを求める声が聞こえ、荷台の内部で多くの方が亡くなっている状況を目撃したと証言しています。
遺体で見つかった方の死因は明らかになっていませんが、警察と消防は熱中症が関与していると説明。当時の気温は連日35度を超え、トレーラーの内部は45度近くまで上昇したと推測されます。
サンアントニオ市のニーレンバーグ市長は、「多くの移民が犠牲になった痛ましい事件です。こうした悲劇を繰り返してはなりません」と述べました。警察は事件と事故の両面で捜査を進めています。
同市は2017年にもスーパーの駐車場に停車していた大型トレーラーの中から大勢の不法移民が発見され、このうち10人が熱中症とみられる症状で死亡する事件が起きています。
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