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新型コロナウイルス「オミクロン株」の感染がアメリカ国内で急拡大するなか、児童への感染や入院患者の増加も続いています。CDC(アメリカ疾病対策センター)は、1日あたり672人の児童が新型コロナウイルスにより入院していると報告。600人を超えるケースは過去最多で、パンデミックが発生してから最も高い入院率が昨年12月より続いています。
児童の新規感染者も増加傾向にあり、昨年末の1週間で32万5,000人以上の症例を確認したとAPP(アメリカ小児科学会)は報告。新規感染者は先週比64%の増加となり、すべての年齢層で入院率が増加傾向にあると指摘しました。
HHS(アメリカ合衆国保健福祉省)は、国内における新型コロナウイルスによる入院者数が1月4日時点で11万2,941人に上ったと発表。デルタ株の感染が急拡大した昨年9月のピーク時を上回り、過去最多となった昨年1月14日の14万2,246人に迫るペースで増加が続いています。
アメリカ政府のビベック・マーシー医務総監は4日の会見で、新規感染者の急増はオミクロン株の影響が最も大きいと説明。ICU(集中治療室)の使用率も増加していると述べ、医療機関のひっ迫に懸念を示しました。現在、アメリカ国内におけるICUの使用率は約95%で、うち1/4以上を新型コロナウイルスによる重症者が占めています。児童の重症患者も増えつつあり、APPはワクチン接種や校内でのマスク着用を推奨すると述べました。
一方、CDCはオミクロン株の感染状況について説明。わずか4週間で急拡大し、現時点で症例の95.4%を同株が占めていると発表しました。これまでの統計からオミクロン株はデルタ株と比べ3倍の感染力があると推測され、市中感染を中心に拡大を続けているとの見解を示しています。
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