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現地時間3月22日、イギリスの大手製薬会社アストラゼネカは米国オックスフォード大学との共同開発による新型コロナウイルスワクチンについて最新状況を報告。アメリカ国内で行われている臨床試験において79%の有効性が示されたと発表しました。
アストラゼネカ社製のワクチンはすでにイギリスなどで接種が進められていますが、南米および北米での承認に向けてアメリカ、チリ、ペルーにて最終段階の臨床試験を行っています。臨床試験は3万人以上の市民を対象に行われ、重症化した被験者は確認されなかったと発表。参加者のおよそ2割が65歳以上で、この年代における有効性は80%に至ったと報告しました。また、接種後における血栓症などのリスクについても確認されなかったと述べています。
同社のワクチンは一部の国で接種後に血栓が確認された例があるとして、ヨーロッパを中心に接種を見合わせる動きが一時相次ぎました。その後、EMA(ヨーロッパ医薬品庁)にて詳しい調査が行われた結果、安全性に問題ないとの見解を正式に発表。これを受け、ヨーロッパ主要4か国であるフランス、ドイツ、イタリア、スペインでは現地時間3月19日より同社のワクチン接種の再開を承認しました。
アストラゼネカ社は正式な見解をまとめた後、FDA(アメリカ食品医薬品局)に対し同ワクチンの緊急使用許可を申請するとしています。
今回の発表を受けて、アメリカ政府首席医療顧問として新型コロナウイルス対策に携わるアンソニー・ファウチ博士は「とても良い知らせだ」とコメント。幅広い世代に高い有効性を示しているため、大いに期待できると評価しました。また、「あらゆる点を分析しFDAにて厳密な審査を行う」と述べ、安全性を再度確認した上でアメリカでの使用が許可される見通しを明らかにしました。
アメリカではすでにファイザー社、モデルナ社、ジョンソン・エンド・ジョンソン社による3種類の新型コロナウイルスワクチン接種が進められています。アストラゼネカ社製のワクチンは第4のワクチンとして近く承認され、今後アメリカ国内に供給されると見られます。
参考元:Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-03-22/astra-oxford-vaccine-prevents-79-of-covid-cases-u-s-data-show
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