ジョンソン・エンド・ジョンソン社製ワクチン 米国での緊急使用許可を専門家が協議

スマホでESTA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします
Menu

ジョンソン・エンド・ジョンソン社製ワクチン 米国での緊急使用許可を専門家が協議

  • ワクチン
  • 新型コロナウイルス

更新日 : 配信日 :

【アメリカ国内の新型コロナウイルス最新情報はこちら】

アメリカの大手製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、アメリカ食品医薬品局(FDA)が声明を発表。「臨床試験の結果、緊急使用の許可を妨げるような懸念は特定できなかった」と評価し、今後の普及に向けて専門家による協議が行われます。

J&J社は2月4日、開発中のワクチンについてFDAに緊急使用の許可を申請。FDA側は厳格な審査を実施し、世界各国約4万人を対象とした臨床試験の分析結果を2月24日に公表しました。接種後28日目以降に「接種した人」と「接種していない人」のグループを比較したところ、中程度から重度の症状に対する有効性は66.1%。重度の症状に限定した場合の有効性は85.4%であると報告しました。さらに、臨床試験を行った国別の結果についても言及。変異ウイルスが確認されている南アフリカでは中程度から重度に対する有効性が64%、重度に限ると81.7%。ブラジルでは中程度から重度に対する有効性が68.1%、重度に限ると87.6%で、ほぼ同様の有効性が示されたと報告しています。
FDAは2月26日に専門家による協議会を開き、提示された意見を踏まえて緊急使用の許可について速やかに判断する見通しです。

すでに世界中で接種が行われている2種類のワクチン(ファイザー社製、アストラゼネカ社製)はともに2回の接種が必要ですが、J&J社製のワクチンは1回の接種で完了します。さらに冷凍ではなく冷蔵保管が可能なため、費用対効果が優れたワクチンとしても注目を集めています。J&J社製のワクチンは今後数日以内にアメリカで承認される見通しで、第3のワクチンとして世界的に需要が高まるものと見られます。

現時点におけるJ&J社製ワクチンの発注状況

  • イギリス : 3,000万回分
  • カナダ : 3,800万回分
  • 欧州連合(EU) : 2億万回分
  • COVAX※加盟国 : 5億万回分

※COVAX:2020年に世界保健機関(WHO)の主導により発足した国際的な組織。新型コロナウイルスワクチンを共同購入し、途上国などに供給する取り組みを行う。現在、日本や中国など180か国以上が加盟。

参考元 : BBC NEWS
https://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-56186965