寒波の影響で20人以上が死亡 アメリカ国内の70%に積雪予報

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寒波の影響で20人以上が死亡 アメリカ国内の70%に積雪予報

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アメリカでは先週から南部を中心に猛烈な寒波に見舞われ、2月17日までに少なくとも21人の死亡が報告されています。特にテキサス州では広い範囲で停電と断水が続き、そうした中で「生き延びるのは強者のみだ」と主張した市長は批判され辞任するなど混乱が生じています。
先週から続く厳しい寒波の影響により、暖房を使用するため電気の需要が一気に高まり各地で停電が発生。テキサス州は未だ200万人の市民が停電の影響を受けています。同州は30年来の寒波に襲われ、2月14日には一部地域で気温0度を観測。バイデン大統領は州内に非常事態を宣言し、連邦政府による支援を提供し復旧を急いでいます。
寒波の影響による事故も相次ぎ、テキサス州以外にもルイジアナ州、ケンタッキー州、ノースカロライナ州、ミズーリ州で死者を確認。フロリダ州やカリフォルニア州を除き、アメリカ国内における大半の地域が記録的な寒さや降雪に見舞われました。また、複数の州で新型コロナウイルスワクチンの接種会場が一時閉鎖を余儀なくされ、ワクチンの供給にも遅れが生じています。一部の接種会場では電力不足からワクチンの温度管理ができなくなり、医療スタッフが急きょ対応を迫られる事態も発生。徐々に停電は復旧していますがテキサス州電気信頼性評議会(ERCOT)では18日まで輪番停電を行うと述べ、完全復旧には時間を要するものと見られます。
こうした中、テキサス州中部コロラドシティのティム・ボイド市長は2月16日フェイスブックに「生き延びるのは強者のみだ」と投稿。同日午後に別の投稿で、「自身で克服できる状況にもかかわらず、政府や自治体に全ての助けを委ねる市民は施しを受けるべきではないと伝えたかった」と釈明しましたが、多数の市民から批判を受け市長職の辞任に至りました。
アメリカ国立気象局(NWS)は17日午後、寒波の中心はテキサス州を通過したと発表。前例のない低気圧は今後も数日にわたりアメリカ上空に停滞すると見られ、国内70%の地域にて積雪が予想されます。気象当局は積雪地域に居住する約1億人の市民に対し、寒さと停電による警戒を呼び掛けています。

(2月23日:追記)
大規模な停電が起きたテキサス州では水道の処理施設が停止し、地元の自治体が飲料水を配るなどの対応に追われています。
テキサス州では今月中旬から続く猛烈な寒波の影響で電力の供給量が不足し、広い範囲で停電が起きました。現時点では大半の地域で電力が復旧しましたが、依然として約3万世帯で停電が続いています。また、停電の影響で水道の処理施設が停止したことにより、水の供給にも影響が出ています。飲用に適さない水が供給されている恐れがあるため、各自治体は飲料水の配布を開始。テキサス州の市民を含む数百万人が影響を受けています。

参考元 : BBC NEWS
https://www.bbc.com/news/world-us-canada-56095479