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現地時間の8月6日、アメリカ国務省は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて今年3月に国民に発令した「全ての海外渡航の中止を求める勧告」を解除しました。同日より国ごとに渡航基準を設定する従来の方法に戻し、国外への渡航制限を緩和する方針を明らかにしました。
アメリカ国務省は今年3月、世界各地で新型コロナウイルスの感染が拡大したことを受け、国民に対し「全ての海外渡航の中止を求める勧告」を発令。4段階で構成される渡航基準の中で最も厳しい「レベル4」を設定し、理由を問わず国外への渡航自粛を強く要請していました。国務省は6日に発表した声明で、「一部の国では安全状況が改善する一方、状況が悪化する恐れがある国もある」とコメント。新型コロナウイルスの影響により、これまで一律としていた海外渡航の中止を求める勧告を正式に解除すると宣言しました。
世界保健機関(WHO)によると、8月6日時点での新型コロナウイルスによる感染者は全世界で1,800万人を超え、70万人以上の死者を確認したと報告。アメリカは世界人口の4%を占めていますが、新型コロナウイルスによる死者数は世界の1/4を占めています。
米国ジョンズ・ホプキンス大学はイギリス、ペルー、チリに次ぎ、10万人あたりの死者数が4番目に多い国がアメリカであると報告。パンデミックが発生してから4か月が経過した現在もアメリカ国内では感染者が増加しており、特にカリフォルニア州やフロリダ州では依然として深刻な状況が続いています。
なお、アメリカ国務省は日本への渡航についても言及。「新型コロナウイルスは東京を中心に新規感染者の増加が続いている」として、4段階の渡航基準の中で2番目に厳しい「再検討を求める」に設定したと発表しました。また、感染拡大が深刻なブラジルやインドは最も厳しい渡航基準である「レベル4」の指定地域として、引き続き国民に対し渡航の中止を呼び掛けています。
参考元 : Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-08-06/state-department-lifts-coronavirus-travel-advisory-for-americans
更新日 : 2024年4月19日
更新日 : 2024年4月15日
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