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1887年に設立され米国の医学研究の拠点機関であるNIH(アメリカ国立衛生研究所)では新型コロナウイルスに関する研究や治療薬の開発が進められています。現地時間の4月9日、NIHが発表した情報によるとマラリアなどの治療薬として使われてきたクロロキンの一種「ヒドロキシクロロキン」を用い、新型コロナウイルスに感染した患者に対して治療の有効性を調査する臨床試験を開始したとのことです。
今のところ新型コロナウイルスの治療に十分な有効性が認められた治療薬はありませんが、アメリカやドイツ、日本など世界各国において有効の可能性があるとされる既存薬の臨床試験が始まっています。NIHでの臨床試験は現在入院して治療を受けているウイルス感染者約500人を対象に3つのグループに分けて行われます。1つのグループにはヒドロキシクロロキンを投与し、2番目のグループにはヒドロキシクロロキンとアジスロマイシンの組み合わせを投与。3番目のグループにはプラセボ(疑似薬)を投与します。患者は治験についての説明が行われた後、同意する患者のみが治験に臨みます。臨床試験の結果、各グループで25人以上の患者に有効性が確認された場合は治療薬としての使用が認められるとのことです。この臨床試験は 米国PMDCエリート評議会のメンバーを務めたUmer Farooq博士が中心となり、20名の医師らによるチームで構成されています。
一方、米国食品医薬品局(FDA)は新型コロナウイルスの治療にヒドロキシクロロキンの有効性が認められた場合に備え、すでに緊急の承認をしていると公表。米国各州では医療機器や病床の不足が深刻化しており、国内の医療機関では既存の抗菌薬と共にすでにヒドロキシクロロキンの投与を行っているとのことです。
参考元 : THE NEWS INTERNATIONAL
https://www.thenews.com.pk/print/641889-amti-becomes-part-of-global-research-for-covid-19-treatment
更新日 : 2024年1月20日
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