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新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、米国とカナダは両国間の同意により国境を一時的に閉鎖すると発表しました。観光など急を要さない目的での渡航や国同士の往来について差し控えるよう要請しています。
米国とカナダの国境の長さは世界最大であり、国境付近では越境でのビジネスや通勤・通学を行っている市民や企業も多く見受けられます。そのため、国境付近では閉鎖について心配の声が上がっていますが、両政府は「観光への影響は予想されるが貿易面での影響はない」と述べています。現地時間の3月18日、トランプ大統領はツイッターに「両政府の合意により不要不急の往来を禁止とし、カナダとアメリカとの国境を一時的に閉鎖します。しかし、貿易には全く影響はないだろう」と投稿しました。また当日の記者会見で「国境の閉鎖は30日ほど続くだろう」と述べています。
一方、カナダのジャスティン・トルドー首相は18日の記者会見で「今後30日にわたり、レクリエーションや観光を目的として渡航する方は国境を越えることが出来ません。米国・カナダ間の不要不急な渡航を禁止とします。国境の閉鎖は両国民の健康と安全を守るためであり、安全対策のために必要な措置であることをご理解ください」と述べました。また、通勤・通学やビジネス、緊急の要件に対しては国境閉鎖の対象とせず、これまで通りの往来を認めるとしています。
米国では市民に可能な限り外出を控えるよう要請しているため、スーパーマーケットなどでは食料や日用品の品切れが相次いでおり物資の不足が問題化しています。米国政府は「食糧・燃料・薬などの輸送に影響はなく、今まで通り届ける」と発表し、物流への取り組み意義について強調しました。
更新日 : 2024年1月20日
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