米国の宇宙船クルードラゴンによる宇宙ステーション滞在ツアー 2021年にも実現へ

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米国の宇宙船クルードラゴンによる宇宙ステーション滞在ツアー 2021年にも実現へ

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米国の民間宇宙企業“スペースX”は新興企業である“アクシオム・スペース社”と提携し、観光客や民間の研究者らを対象とした宇宙船による旅行プランを発表しました。早ければ2021年後半に最初の乗客を乗せた宇宙船が打ち上げられる見通しです。
この宇宙旅行は一般の観光客や民間の研究者に加え、NASA(米航空宇宙局)以外に勤務する宇宙飛行士などを対象としており、ISS(国際宇宙ステーション)に短期滞在することになります。発表された旅行プランは、スペースXの有人宇宙船「クルードラゴン」に乗客を乗せて滞在先のISSを目指すというツアーです。ISSにドッキングして乗客を降ろし、乗客はISSに8日以上滞在した後に地球へ戻ります。クルードラゴンは1回の飛行につき機長と乗務員以外に最大3名の搭乗が可能です。宇宙船にはNASAの訓練を受けた機長が乗務するとのことです。

この宇宙ステーション滞在ツアーを販売するアクシオム・スペース社は今回の旅行代金に関する情報については公表をしておりませんが、これまでに実施されたISS観光ツアーでは乗客一人あたり数千万ドルで販売されていたと見られています。スペースXは今年2月にも“スペース・アドベンチャー”という会社と提携して一般乗客を乗せた宇宙旅行を企画すると発表していました。スペース・アドベンチャー社は2001から2009年にかけて、国内外の超富裕層を対象とした宇宙旅行を8回にわたり実施しており、ISSの滞在ツアーもプランニングした経験を持ちます。スペース・アドベンチャー社が組織した宇宙旅行は全てロシアの宇宙船“ソユーズ”を使用していましたが、今回アクシオム・スペース社が行うツアーは米国の宇宙船を採用した初めてのツアーとなります。

ただし、この宇宙旅行プランを実現するためには、クルードラゴンが有人宇宙船として正式に承認され、ISSに宇宙飛行士を送り届けるという本来の目的が果たせることを技術面や安全面において立証していく必要があるということです。

参考元 : CNN BUSINESS
https://edition.cnn.com/2020/03/05/tech/spacex-tourism-passengers-iss/index.html